SwiftUIは、アプリ開発を行うための比較的新しいフレームワークです。
これまでは、アップルが提供しているXcodeからアプリ開発を行うためには
“ObjectiveC”か”ストーリーボードベースのSwift”を使用するしかありませんでした。
しかしSwiftUIの登場によって
コーディングをしながらUIを確認できるようになったため
これまでよりiOSなどのアプリ開発は行いやすくなりました。
この記事では、最近出たばかりのSwiftUIを使用する上でのメリットとデメリットを紹介していきたいと思います。
1.SwiftUIとはどういったものか?
2019年6月にアップルによって発表された新しいUIフレームワークです。
下記のような全てのApple製品に対応したフレームワークとなっています。
・iPad
・MacOSX
・Apple Watch
また、従来のObjective-Cやswiftに比べて、より少ないコード量で記述できるようになっていることが特徴です。
2.SwiftUIのメリット
さて、SwiftUIでの現状のメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
1.プレビュー画面にUIの情報が反映される
これまではシミュレータを起動させてからの動作確認が基本でしたが、簡単なUIの情報は常にプレビュー画面で確認できるようになっています。
シミュレータの起動に比べて時間がかからないプレビュー画面での確認が出来ることは、開発効率の向上や開発時間の改善に役立ちます。
2.コードベースで記述をしやすい
これまでのInterface Builder や ストーリーボード中心の開発に比べて
SwiftUIはコードベースでのUI開発が行えます。
チームでの開発の際にコンフリクトが発生しても原因箇所の特定がしやすくなっているの
将来的に大規模開発をSwiftUIで行えば、従来よりも開発効率が向上するでしょう。
3.将来性があること
将来的にはSwiftUIのフレームワークを中心に開発を行うように、開発環境が整備されていくと思います。将来を見据えるならば、SwiftUIの勉強を行うことにメリットはあるでしょう。
3.SwiftUIのデメリット
現状ではどのようなデメリットがあるのでしょうか?
1.情報が少ない
2019年に公開されたばかりで、まだまだネットや書籍でも情報が少ないです。
これから徐々に情報は増えていくかと思いますが、プログラミング初学者がappストアにリリースするのにこういった情報の少なさは挫折の原因になってしまいます。
エラーの原因などを調べるのに慣れていない人は、ストーリーボードベースでのSwiftを使用する方が良いかもしれません。
情報が少ないとはいうものの、基本的なUIの配置の仕方などは情報が充実してきたので、基本レベルのコーディングはすぐにでもできると思いますので、Swiftで開発を行いつつSwiftUIの勉強をするのが良いと思います。
2.バグがある
開発を進めていると軽微なバグがあり思うように開発が進まなかったり
SwiftやObjectiveCでこれまで出来ていたことが
SwiftUIでは出来なくなったりしている時があります。
そういった場合はネットで検索したり、アップルの公式サイトを確認してバグの原因を探さなければなりません。
しかし、バグの原因を探すにもすでにSwiftUIで開発を進めている先行者が少ないのもあり、解決するための難易度が高くなってしまっています。
初学者がいきなりSwiftUIで開発使用とすると、情報の少なさからエラーの原因を解消し切ることができずに挫折してしまう。。
なんてことも起こりかねません。
SwiftUIを導入している企業についても現時点ではあまり聞きません。
それもこのような、バグや情報の少なさが起因しています。
4.まとめ
メリットは開発効率の良さ
デメリットは情報の少なさとバグのせいで従来出来ていたことが出来ないこと
将来を見据えてSwiftUIの勉強をしつつ、大事な開発の時には従来の方法での開発を行うことをお勧めします。
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